フリーランスを始めるのならば、仕事の探し方や案件獲得方法を知っておかなければいけません。
どれだけ優れた技術を持っていても仕事がなければ収入を得られず、フリーランスは続かなくなります。
また、目指している人にはキツイ言葉かもしれませんが、フリーランスコーダーの仕事は案件獲得が難しくなっているのが事実です。
もしフリーランスコーダーで独立を考えているのならば、工夫を加えなければいけません。
案件獲得が難しい理由や、工夫を確認してから始めるのがおすすめです。
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そこで今回は「フリーランスコーダーの仕事の探し方・案件獲得方法まとめ」を解説します。
フリーランスコーダーを目指している人や始めたけど仕事がないことで悩まれている人は、ぜひ参考にしてください。
目次
フリーランスコーダーの案件獲得が難しい理由とは?
最近は、スキルがコーダーのみの人を正社員で採用する企業が減りました。
コーダーは主に「HTML」「CSS」「JavaScript」などを利用してWEB制作のコーディングのみをする仕事です。
プログラミング言語を利用してコードを記述することから、プログラマーとの区別が難しいですが、大きな開発の場合は作業を分けます。
プログラマーが設計書を元に書いたプログラムを、コーダーがコーディングするという流れです。
コーダーの作業内容に定義はありませんが、一般的には「コーディング」のみの作業を行います。
サイト作成には欠かせない作業ですが、なぜ案件獲得が難しいのでしょうか。
そもそもコーダーのみの案件がない
最近はコーダーのみの案件が少なくなりました。理由は次のとおりです。
コーダーのみの案件が少なくなった理由
コーディング不要のサイト構築方法の採用
AIによる自動コーディング
依頼したWEBデザイナーやプログラマーにコーディングまで任せる
最近は、コーディング不要のWEBサイト作成が増えてきました。
代表的なのはSTUDIO株式会社が提供するデザインツール「STUDIO」です。
個人利用では、コーディング不要で美しいサイトが作成できる「Wix」の人気もあります。
コーディング不要でサイトを作成すれば、コーダーの出番はありません。
さらに、コーディングにもAIが進出してきました。
人ではなくAIにコーディングをさせることで、企業はコスト削減を図っています。
今後もAIがコーディングの場にどんどん進出するのは間違いありません。
他にも人件費を削減するため、コーディングの作業をWEBデザイナーやプログラマーに任せる企業も多いです。
WEBサイト作成の市場は、どんどん活発化すると予想ができます。
アプリの開発や、古いデザインを一層したいと考える企業は多いです。
システムの進化とともに、サイトの機能も便利になります。
古いままのサイトではイメージが良くないことから、一新する企業も少なくありません。
アプリ市場の売り上げが好調な点も踏まえ、作成作業の仕事は減らないことが予想できます。
しかし、フリーランスコーダーは難しいです。
サイトを作成する企業が経費削減を考えるならば、真っ先にコーディングへの人件費を削減します。
サイトやアプリの作成依頼が増えても、フリーランスコーダーの仕事は増えない可能性が高いです。
コーダーの競合相手は多い
コーダーは、WEB業界に入りたい人が最初に考える職種です。
そのためコーディング作業の競争相手が多くなり、フリーランスコーダーの案件獲得に影響が出ているのも問題です。
フリーランスコーダーに求められているのはデータを正確に再現すること、創造性はデザイナーに求められています。
つまりフリーランスコーダーは、正確な仕事をしてくれれば誰でも問題ないと考えられるのが一般的です。
そこで、コーダーの仕事を海外に送ることで安く引き受ける企業も増えてきました。
賃金の安い海外にコーディングを任せることで、安く納品をする会社です。
最近はWEB上でやり取りできる作業は、海外に委託するものが増えてきました。
言い方はよくありませんが、「誰がやっても完成結果が同じ作業」は、単価の安い海外に任せる企業が増えています。
競合相手が多いのは、フリーランスコーダーの案件獲得の妨げです。
多くのコーディング作業を持っている会社は、まとめで海外に任せる業者を利用します。
1件1件担当を変えるよりも負担が減るからです。フリーランスコーダーにとっては、死活問題かもしれません。
フリーランスコーダーは単価が安い
フリーランスコーダーの仕事の探し方を学び案件獲得ができたとしても、単価の安さが気になります。
先ほど説明したとおり、海外委託ができる作業なので、単価が安くなりました。
企業がコスト削減の観点から、より安く作業が完成する方法を選ぶのは当然です。
案件獲得をするには、単価を安くしなければいけません。しかし一人で作業をするフリーランスが単価を安くするのは問題です。
作業量が変わらないのに、収入が減る状態は避けなければいけません。
ならば案件獲得数を増やせばと考えますが、先ほども説明したとおり仕事の募集は減少傾向です。
現状を考えると、始めたばかりのフリーランスコーダーの収入は、仕事の探し方を工夫し案件獲得ができたとしても最高で10万円から15万円程度です。
フリーランスコーダーだけで生活するには限界があります。
コーダー以外の作業により、プラスアルファの収入を増やす努力をしましょう。
フリーランスコーダーが案件獲得に必要なプラスアルファ
フリーランスコーダーだけでは限界があります。
フリーランスコーダーをしながら、他の作業ができるだけのスキルを身につけることが必要です。
企業に選ばれるためのポイント
完成品が他とは違う高品質
単価が安く納品期日も守る
不快な思いをしない
フリーランスコーダーが目指すのは「完成品が他とは違う高品質」です。
しかし先ほど説明したとおり、コーディングだけの完成は、他と大差がでません。
そこで違うスキルを身につけることで、品質の向上を目指します。
WEBデザイナーの兼務
WEBデザイナーがコーディングの仕事までこなすため、別枠で仕事を募集しない状況です。
大規模企画ならば工程を細分化しますが、余裕があればWEBデザイナーに任せてしまう仕事が増えています。
ならばフリーランスコーダーをしながら、WEBデザイナーの勉強をするのが得策です。
WEBデザイナーになるための資格はありません。しかし主に次のスキルが必要です。
WEBデザイナーになるためのスキル
- デザインの基礎知識
- サイトデザインの知識
- illustratorとPhotoshop
WEBデザイナーになるためには、上記のスキルのほかに「コーディング」や「プログラミング」のスキルと記載されていることがほとんどです。
フリーランスコーダーは、コーディングのスキルは持っているので、あとは上記のスキルを身につける必要があります。
WEBデザイナーの兼務ができれば、収入はフリーランスコーダーの倍以上です。
将来性も問題はありません。完成品に違いをだすことができる仕事です。
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デザインに自信がない人は、WEBマーケターを目指しましょう。
WEBマーケターは、オンラインチャネルを活用してマーケティングに携わります。
WEBマーケターの力量次第で、企画の売り上げがかわるかもしれません。
オンライン上のマーケティングは、数値として施策の効果がわかります。
チラシと違い効果の大きさが分かることから、一度認められれば継続されるかもしれません。
フリーランスコーダーにWEBマーケターをすすめる理由は、コーダーの知識があると有利だからです。
WEBマーケターの中には、コーダーの知識を持っていない人もいます。
コーディングの知識があるだけで、予算を気にしながら難易度のイメージがつきやすくなるのがポイントです。
後からWEBマーケターになった場合でも、コーディング知識によってすぐに抜かせるかもしれません。
フリーランスコーダーの収入が低すぎたため、WEBマーケターの勉強をする人は多くいます。
どれだけ技術が進んでも、マーケティングの仕事はなくなりません。携わる人によって将来性も高く、完成品が異なる仕事です。
CMSの知識を習得
どちらも自信がないと思われる人は、「CMS」の知識を増やしましょう。
CMSは、HTMLやCSSの知識がない人でもWEBサイトの更新ができるシステムを指します。
ブログにより店内風景を毎日更新する記事を見たことはありませんか?
お店としては、ブログの内容にはこだわりたいですが、作成に時間をかけたくありません。
システムを構築することで誰でも簡単に更新ができ、担当者の負担を軽減します。
世界的に有名なCMSは、「WordPress」です。
多くの企業が採用していることから、最低でも「PHP」の知識を増やさなければいけません。
フリーランスコーダーとして、案件獲得を増やすためにも、常に自己啓発に努める必要があります。
WEBデザイナーやWEBマーケターが難しいと思われる人は、ひとまずCMSの知識を習得しておきましょう。
それだけでも確実に収入は増えます。
フリーランスコーダーの仕事の探し方
案件獲得に必要なことを同時進行でフリーランスコーダーの仕事をするのがおすすめです。
ただ残念ながら、フリーランスの仕事の探し方でおすすめの「エージェントサイトの活用」は、フリーランスコーダーの場合利用ができません。
先ほどフリーランスコーダーの単価は安いと説明をしました。エージェントも利益を求めています。
仲介料の単価が低いフリーランスコーダーの紹介に時間を割くエージェントが見つかりません。
また、フリーランスコーダーは在宅ワークが基本です。
在宅ワークの取り扱いが極端に少ないのもエージェントが活用できない理由のひとつです。
しかし他にも仕事の探し方はあります。自分にあった仕事の探し方を実践してください。
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仕事の探し方①クラウドソーシングサイトの活用
在宅ワークの募集が多いクラウドソーシングサイトの活用がおすすめです。
単品での募集が目立ちますが、大口のクライアントに認められれば、継続案件も見つかります。
フリーランスコーダーにおすすめのクラウドソーシングサイトは次の3つです。
おすすめのクラウドソーシングサイト
クラウドワークス
トップクラスのクラウドソーシングサイト、仕事を探すカテゴリーに「HTML・CSSコーディング」の選択もあり募集件数が充実
ランサーズ
日本で初めてクラウドソーシングサービスを開始したサイト、依頼件数が豊富でサポート体制も充実
ココナラ
スキルを商品として販売できるサイト、自分を売り込むことで案件を獲得
ただし、副業でコーディングの作業をされている人もいます。
単価が良い案件は応募が殺到するので、ビジネスマナーに気を付けて案件を獲得しましょう。クライアントに選ばれる対応が必要です。
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仕事の探し方②直接営業活動をする
企業に直接営業をする方法もあります。
クラウドソーシングサイトのデメリットは単価が安いこと、手数料として価格の20%程度が引かれ入金されます。
もともと単価の安いフリーランスコーダーにとっては手痛いパーセンテージです。
直接営業ならば仲介料が発生しません。
単純計算ですが、1万円の仕事をした場合、クラウドソーシングサイトを活用すると8千円が受取り金額です。
直接営業ならば1万円が受取れます。
ただコーディングの募集が少なくなっていることから、企業から相手にされないことも多いです。
仕事の探し方③SNSの活用
SNSでコーディング作業ができることをアピールします。
TwitterやInstagram、Facebookを活用して自分を売り込む方法です。
根気よく更新することで、コーディング作業を求めている人の目に留まるかもしれません。
可能性を高めるためにも毎日更新をするようにしましょう。
仕事の探し方④前の職場や知人友人を頼る
フリーランスとして独立をする前にお世話になった職場の、友人や知人を頼ります。
前の職場ならば、自分の実力を知っていることから、売り込まなくとも案件獲得ができるかもしれません。
継続案件も期待ができる方法です。
まとめ
「フリーランスコーダーの仕事の探し方・案件獲得方法まとめ」を解説しました。
率直な意見として、フリーランスコーダーだけで大きな利益を得るのは難しいです。今後はさらに難しくなります。
プラスアルファの仕事により、自分に依頼するだけのメリットを示せなければ、高額な案件獲得はできません。
誰に依頼しても同じ結果ができる作業に求めるのは、安さとスピードです。
フリーランスの魅力は、自由と収入アップではないでしょうか。
フリーランスコーダーでは、満足できるだけの魅力が得られる可能性は低いです。