在宅での仕事は、資格を持っていなくても可能です。ただ、資格は技能を有していることの証明になるので、仕事の受注に対し有利にはたらきます。在宅ワークは、選ばれなければ収入につながりません。
有利な資格をプロフィールに記載すれば、相手側から仕事の依頼を受けることもあります。複数の資格を有していれば、それだけ仕事の質が上がるイメージを相手に与えることが可能です。
そこで今回は、在宅で仕事を得るために有利な資格10選を紹介します。在宅ワークを考えている人、仕事を得られず悩んでいる人は参考にしてください。
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目次
在宅で仕事を得るために有利な資格10選
在宅での仕事は、依頼者と実際に会うことなく仕事を始めるケースがほとんどです。リモート面接などネットを介して顔をあわせる方法が取られることもありますが、クラウドソーシングを利用する場合は会わないのが通常と言えます。
人となりを示すのが難しいなか、仕事を有利に得られる方法の1つに、資格の所持をアピールする方法が有効です。有利に仕事を得て、在宅で仕事をするために有利な資格10選を参考にしてください。
- MOS
- Webライティング能力検定
- ウェブデザイン技能検定
- テープ起こし技術者
- 校正技能検定
- 日本語検定
- 情報処理技術者
- ほんやく検定
- CGエンジニア検定
- システム監査技術者
詳しく解説をしていきます。
MOS
在宅ワークには、「ワード」「エクセル」「パワーポイント」「アクセス」など、オフィスソフトを利用しなければ完了しない仕事が多々あります。
利用できる証明となる資格を有していれば、クライアントに与えるイメージも変わるというわけです。
MOSの特徴
- パソコンスキルの証明ができる
- 在宅ワークの依頼を受けやすくなる
- 仕事だけでなくプライベートでも実用性がある
- 国際的なパソコン資格
ココがポイント
在宅ワークを始める場合は、格安なパソコンでも始めることもできますが、できればマイクロソフトオフィスが搭載されているのがおすすめです。
あとからダウンロードも可能ですが、安いからというだけで未搭載を選ぶと、在宅ワークのために購入が必要になります。それほど、マイクロソフトオフィスを利用する仕事が多いのです。
資格を有している人が選ばれやすくなる理由もわかります。
受験資格は特になく、誰でも受験が可能です。ただし、未成年者は保護者の同意を得る必要があります。
資格を得るための勉強方法は「通信教育」「スクール」「独学」などがありますが、素早く取得するのならば教わるのが有効です。
利用できる程度のスキルならば、何気なく触っているだけでも一定のスキルは上がりますが、マクロを駆使した表の作成まではできません。
勉強する時間をつくり、取得するだけの魅力がMOSにはあります。
在宅ワークで幅広く仕事を得たい人は取得を目指しましょう。
Webライティング能力検定
資格により「国語力」「Webライティング力」「コピーライティング力」「SEOの知識」を有していることが証明できます。
1~3級に分かれているので、できれば1級を目指しましょう。
Webライティング能力検定の特徴
- Webライティング能力が高いことの証明になり、クライアントへ信頼感を与えられる
- 自分でブログを立ち上げ稼ぐためのスキルも手に入る
- クライアントから選ばれやすくなるスキル
Webライティング力は、多くの在宅ワークで求められるスキルです。
ココがポイント
1級を有しているだけで、選ぶ立場から選ばれる立場に変わるかもしれません。
クラウドソーシング内でライティングの仕事は山ほどあります。高額単価の受注も夢ではありません。
受験資格は特になく、どなたでも受けられます。勉強は、申し込みをすることで配布されるテキストや模擬問題を利用して行えるので、ライティングが初めての人におすすめです。基本的なことを学ぶきっかけにもなります。
本職にしたいとまで考えている人は、我流で続けるのにも限界があり、基本的な知識を得ておくことが大切です。Webライティング能力検定は、そのきっかけとしても役立ちます。
ウェブデザイン技能検定
資格を取得すれば「ウェブデザイン技能士」の肩書を得られます。クライアントに与える信頼度が高まる資格です。
ウェブデザイン技能検定定の特徴
- 1級を取得すれば厚生労働大臣より合格証書が発行される。(2級3級は、特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会の理事長より発行)
- Web業界唯一の国家資格
- 実績が十分でない人でも、仕事の受注がしやすくなる
Webデザイン系の仕事は、特に実績が問われます。実績を有している人が選ばれることが多く、チャンスがなかなか回ってこないこともあるようです。
実績作りのためにも仕事が欲しいところですが、選ばれなければ示せません。実績と同等レベルに扱われるのが、ウェブデザイン技能検定です。
「ウェブデザイン技能士」の肩書は、強いインパクトをクライアントに与えます。
受験資格は級ごとに異なるので注意をしてください。
ココがポイント
3級は「ウェブ作成の仕事をしている人、もしくは始めようとしている人」に受験資格があります。2級以上になると、実務経験年数や大学の卒業などが求められます。大学を卒業していない人は、3級から順番に受けていくこともできますが、実務経験が必要になるので1級に到達するのに年数がかかる資格です。それだけに取得をすれば価値が高いことがわかります。
勉強も楽ではありません。独学も可能ですが、スクールに通うことが得策です。
国家資格を取得して、在宅仕事を得やすくしましょう。道のりは険しいですが、得ることができれば有利な資格になること間違いないしです。
テープ起こし技術者
テープ起こしとは、講演や会議などで録音された人の言葉を、文章に直す作業を言います。
ココがポイント
単に話していることを文章にすればいいわけではありません。知識や技術が必要な仕事です。
テープ起こし技術者の資格は技術を持っていることの証明になり、仕事を受けやすくします。
テープ起こしの仕事を受けるのに絶対必要な資格ではありませんが、依頼するクライアントからすれば、資格を有している人に依頼したくなるのは当然です。
テープ起こし技術者の特徴
- テクニックが必要な仕事、その知識が身につけられる
- テープ起こしの仕事は膨大にあるので仕事に困らない
- 資格を取得すると「テープ起こし仕事情報サイト」の利用ができる
「テープを聞いて文章にするだけ」と思われる人もいますが、簡単な仕事ではありません。知識と技術がなければ、完成してもクライアントからOKが得られないこともあるのです。スピードと技術が備わっていれば、仕事のリピート率も上がります。
受験資格は特にありません。独学での勉強もできますが、通信講座を受けるのがおすすめです。
テープ起こしの在宅ワークはたくさんあります。クラウドソーシングでも仕事量は豊富ですが、選ばれるのは資格を有している人です。
在宅ワークを続けたい人は、取得しておいて損はない資格と言えます。
校正技能検定
構成とは印刷物を作るときに誤字や脱字を正す仕事、出版業界に重宝される資格と言えます。
在宅ワークで依頼されることも多く、仕事量には困りません。
校正技能検定の特徴
- 校正作業は、機械が真似のできない重要な仕事
- 文書の作成や点検業務に役立つスキルが取得できる
出版業界が不況と言われる中でも、校正作業はなくなることのない重要な仕事です。需要が低下するとは思えない仕事なので、資格を有していれば在宅ワークを続けることができます。
初級に関しては、受験資格はありませんが、中級、上級になると必要です。
ココがポイント
中級に関しては、日本エディタースクールの所定コースの終了や実技訓練を受けた者、もしくは校正技能検定委員にそれらに準ずると認められた人に受験資格が与えられます。上級は中級を合格しなければ受けられません。
校正に必要なのは「注意深さ」です。見落としが1つでもあれば、他をすべて見つけていても意味がありません。
本や新聞を読むことが好きで、自分でも文章を書くことに慣れている人におすすめの資格です。
日本語検定
正しい日本語の知識と使い方を測定します。主に「漢字」「表記」「敬語」「言葉の意味」「語彙」「文法」などの能力が試される試験です。
日本語検定の特徴
- 認定者を優遇する企業も増えている
- 正しい日本語を使っている自信が付く
- 日本語で恥をかかないで済むようになる
日本語を正しく利用していると自信を持って言える人は少ないです。日本語検定は、その証明になります。クライアント側としても、安心して仕事を任せるようになるはずです。
受験資格は特にありません。どなたでも可能です。
ココがポイント
1級から7級までありますが、7級は小中学校レベルなので、在宅ワークで示す意味はありません。1級は社会人レベルです。1級の難易度は高いですが、取得をすればプロフィールでアピールができます。
在宅ワークを続けるのならば1級がほしいです。勉強をして取得を目指しましょう。
情報処理技術者
試験事務は、独立行政法人情報処理推進機構が行っています。IT関係のすべての人が活用できる試験として、受験者も多くいる資格です。
情報処理技術者の特徴
- IT系唯一の国家試験
- 合格後登録すると「情報処理安全確保支援士」の肩書が利用できる
- サイバー攻撃対策など、専門的知識を有することができる
プログラマーやシステムエンジニアの在宅ワークを目指している人は取得をするべき資格のひとつです。試験勉強をするだけでもIT力が向上します。
取得は、IT関連の知識と技能を有していることの証明です。
関連する在宅ワークの仕事もたくさんあるので、仕事に困ることはなくなります。
ほんやく検定
翻訳の仕事は、早く正確にできるかが求められます。
翻訳関係の仕事は増えているので、スキルが証明できれば仕事の受注が楽になるはずです。
ほんやく検定の特徴
- 翻訳実務に携わった状況を想定した試験
- キャリアアップになる
ココがポイント
2級以上の取得で、プロフィールに掲載ができるようになります。在宅ワークのために目指すのならば、2級以上を考えましょう。
翻訳も実績が問われる仕事です。運よく最初の仕事で実績を示すことができ、仕事を得られるようになれば軌道に乗るかもしれませんが、ほとんどの人が苦労をします。
資格を有していることで、仕事の受注率が上がるので、翻訳の在宅ワークを続けるためには必須です。
経験がなく実力を示せず悩んでいる人は、すぐにでも挑戦することをおすすめします。
CGエンジニア検定
「アニメーション」「映像」「ゲーム」「VR」関連のソフトウェア開発や、システム開発の仕事に影響を与えます。
CGエンジニア検定の特徴
- エンジニア向けの検定
- 数学に関する知識も必要
今後、ゲーム業界が衰退することは考えられません。大きなマーケットです。
多くの人に選ばれるゲームとは見せる演出が良いもの、3Dグラフィックに関わる仕事は、衰退しないことが予測できます。
部分的に外注する企業も増えてきました。在宅で、当てられた仕事をこなすことで、収入を得ることもできます。フリーランスとして企業から直接仕事を受注することも可能です。
より大きな仕事を受注するためにも実績が必要、仕事を得る手段として資格の取得が有効と言えます。
これからも求められる仕事なので、CGエンジニアの在宅ワークを考えている人は、早めに取得することがおすすめです。
システム監査技術者
監査対象から独立させ、専門的な知識から総合的に点検・評価・検証をします。依頼者に対し監査報告を行い、適正性の保証や改善を促すのが主な仕事です。
システム監査技術者の特徴
- 情報システムの安全を守る仕事
- 情報システムの監査
クラウドの運用設計など、在宅勤務がメインの仕事も増えています。ITガバナンスやコンプライアンスの確保は企業にとって大切です。在宅で行うことで、費用の削減を考える企業も増えてきました。
試験の難易度は高いですが、在宅ワークだけでなく本業としても年収が上がる資格です。
まとめ
在宅で仕事を得るために有利な資格10選を紹介しました。資格は必ず必要ではありませんが、実績がすぐにでもほしい人には必要です。新たな仕事の受注にも役立ちます。
取得の難易度は違いますが、自分の得意分野で挑戦することが近道です。好きなことでもかまいません。興味のないことより、学んでいて楽しいと思えることが長続きのコツです。
在宅ワークで稼ぎたい人は、複数の資格を取得するようにしましょう。在宅ワークで恐ろしいのが仕事を得られない期間です。その期間を無くすためにも、資格の取得をおすすめします。