フリーランスになれば自由が得られ、仕事の幅も広がります。
キャリアアップをしたい人はフリーランスになるべきです。
しかし踏み出せない理由のひとつに収入への不安があります。
「病気やケガで長期に仕事ができなくなったら」や「絶え間なく依頼を受けられるだろうか」など、不安は絶えません。
どんなに優れた技術を持っていても、正社員の安定を考えるとなかなか決断できないものです。
しかし最近はフリーランスを求める企業が増えてきました。
フリーランスが成功する可能性も飛躍的に上がっています。
収入を安定させるコツさえ理解しておけば不安を抱く必要はありません。
そこで今回は「フリーランスプログラマーは稼げる?収入を安定させるコツ」を解説します。
キャリアアップを目指している人は参考にしてください。
目次
フリーランスプログラマーは稼げる?
フリーランスプログラマーは稼げます。
コンピューターがなくなる未来は想像ができません。
生活に深くかかわっているシステムやソフトウエア、今後も利便性や娯楽を求める人が絶えないのは誰の目から見ても明らかです。
市場は今後も発展をしていきます。
ただ個人が稼げるかどうかは本人次第ではないでしょうか。
フリーランスとプログラマー、どちらにも適性がないと絶対に稼げるとは言い切れません。
まずはフリーランスプログラマーの仕事内容や向いている人を確認しておきましょう。
フリーランスプログラマーの仕事内容
プログラマーは、システムエンジニアの設計した仕様に基づいてシステムを実装させるのが仕事です。
ただフリーランスプログラマーになるのならばエンジニアの仕事内容も網羅していなければいけません。
企業勤めで大きなプロジェクトばかりに参加をしていた人で、次の業務しか手掛けていなかった場合は危険です。
- コーディング
- デバッグ
- システムのチェック
フリーランスプログラマーを始めると、大きな仕事が受注できないことが多々あります。
クライアントは、1人にすべてを求めることが多く設計までも求めるのが通常です。
さらにフリーランスになると、仕事の受注も自分で行います。
クライアントの交渉からシステムの納品まで、すべて自分一人でおこなわなければいけません。
確定申告などの税処理も自分です。
外注もできますがフリーランスプログラマーになりたてだと、できるだけ費用は抑えたと考えます。
フリーランスプログラマーになると決めた人は、多岐にわたる仕事内容をこなせるだけの下準備が必要です。
- 設計業務を含め納品まで一人で完結できるようにしておく
- 仕事の受注方法を見つけておく
- 確定申告に関する知識
特に確定申告に関する知識には注意をしましょう。
領収書が整理されていないことで、仕事に支障がでる人もいます。
毎月やっておくべきことを把握し本業に支障がでないようにしておくことをおすすめします。
フリーランスプログラマーに向いている人
収入を安定させられるかは、向いている人かどうかにも関係してきます。
フリーランスプログラマーに向いている人の特徴は次のとおりです。
- ロジカルシンキングにより物事を体系立てて整理できる人
- ゴールに対し何通りかの道筋を提案できる人
- ものづくりに興味があり好きな人
- コミュニケーション力が高い人
- 集中力が高い人
- スケジュール管理と金銭管理能力の高い人
プログラマーはIT業界の職人です。
職人気質で黙々と仕事をし続ける人が多く見られます。
企業勤めならば職人気質でも問題はありませんが、フリーランスを始める人にはコミュニケーション力が必要です。
交渉も含め仕事の受注やスケジュール、お金などについて打ち合わせをしなければいけません。
コミュニケーションと管理能力が乏しい人は、フリーランスが向いていない人です。
フリーランスプログラマーになると、ものづくりにだけ没頭していては安定した収入を得るのは難しいです。
コミュニケーション力が不安な人はフリーランスエージェントに頼るなどの工夫をしましょう。
向いていない部分を見つけ、第三者に頼る工夫をすることが大切です。
フリーランスプログラマーの需要と将来性
現在はプログラマーが足りていないと言われています。
現状から考えると数年で需要が大幅に減少するとは考えられません。
とはいえ、次のような理由でプログラマーの仕事は将来なくなると言われているのも事実です。
- AIの代替
- プログラムの自動生成
- 単価の安い海外プログラマーへの依頼増加
AIや自動生成技術がプログラマーの仕事を脅かします。
プログラマーの中でもコーディングしかできない人の将来性は低いかもしれません。
コーディングは人件費の安い海外に発注をする企業が増えています。
輸送費もかからないので、経費を抑えたい企業にとっては、人件費の高い日本で依頼をするよりも都合が良いのです。
需要があっても、プログラマー以外に代替されたら将来性はありません。
しかし代替性にも限界があります。
上記3つの要素では賄えないスキルを持つプログラマーが収入を安定できるのです。
何十年にもわたり収入を安定させたい人は、選ばれるフリーランスプログラマーを目指しましょう。
選ばれるフリーランスプログラマーになれる人には将来性があります。
フリーランスプログラマーが収入を安定させるコツ
選ばれるフリーランスプログラマーになるのが収入を安定させるコツです。
ではどうしたら選ばれる存在になれるのでしょうか。詳しく解説をしていきます。
スキルアップを意識して上げる
将来性を考えると、フリーランスプログラマーが現状維持で続けるのは不可能です。
スキルアップを常に意識しておくのが収入を安定させるコツ、長く続けるためにもできることを増やしながら効率を上げていかなければいけません。
他人のプログラミング技術を感心しているのではなく、追い越すぐらいの勢いで上を目指しましょう。
コードの書く量を増やす
プログラマーのスキルアップの原点はソースコードを書くことです。
見続けて理解を増やしても意味がありません。
数学の宿題で答えを見て「できる」気になっている子どもと一緒、テストを目の前にしたら答えることができません。
とにかく手を動かしてコードを書き、動作が違うのならば修正を繰り返すことで「できる」状態を目指します。
「わかる」のままで勉強を続け知識だけをどんどん増やすと、現場では役立たずのレッテルを貼られるかもしれせん。
ミスに関する対策スキルが乏しい人は、仕事を取り上げられます。
時間はかかりますが、プログラマーは地道な仕事です。
フリーランスを始める前にコードを書く癖をつけておきましょう。
勉強会やセミナーに参加をする
スキルアップに勉強会やセミナーへの参加は外せません。
興味のある勉強会には、時間を割いてでも参加をするべきです。
勉強会やセミナーには多くのメリットがあります。
- 自分より優れた技術を持つプログラマーのノウハウを知れる
- 現在のレベルがわかる
- アウトプットの場として活用できる
- 情報交換ができる
先輩プログラマーの体験談により知識が向上します。
自分に置き換えることで、同じ状況下においての判断材料が増えるのです。
仕事の効率もアップします。
また同じ職種を手掛ける人の話を聞くことで、自分のレベルを把握することができるでしょう。
立ち位置の確認は重要です。
自分の技術を発表すれば、自信にもつながるはずです。
自分の技術を発信することで周囲の反応を見ます。
質問に答える準備をすることで、さらなるスキルアップが期待できるのです。
閉鎖的な行動はスキルアップに時間がかかります。
個人開発をする
夜や休日などのプライベート時間を活用して、個人開発を行いましょう。
フリーランスを続ける上で便利なソフトウエアを企画し作成します。
必要なものを作る理由は、途中で投げ出すことを防ぐためです。
クライアントの気持ちも理解ができます。ゴールは実際に利用ができるソフトウエアの公開です。
- 一連の流れをすべて行うことで大幅なスキルアップができる
- 作成したソフトウエアがポートフォリオにもなる
- 優れたものを作れば売却もできる
長く続けるには、一連の流れを把握しておくことが必要です。
設計や運用に携われる機会は自分で作るしかありません。
「お金にならない」と考える人もいますが、自己啓発はそういうものです。
達成した先の収入アップを見据えて始めることに意味があります。
個人開発は、フリーランスプログラマーとしてのレベルを上げに必要な過程です。
メンターを見つける
メンターとは、「助言者」や「相談者」、「指導者」などを指します。
優秀なメンターを見つけることで、効率良くスキルアップするのが目的です。
- 疑問がすぐに解消する
- 挫折を防げる
- 悩みの相談ができる
勉強が遅れる人の特徴は、わからないことの放置です。
わからないことをそのままにして次の工程に移ります。
スキルアップは独学なので、学校のように取り残される心配はありませんが、一人で解決するのは時間がかかることでしょう。
途中で挫折をする人もいます。
分からなことを聞ける体制は、効率良くスキルアップをするためにも重要です。
ただ急にメンターを見つけると言ってもどのようにしていいかわかりませんよね。
主な方法は次のとおりです。
- 勤めていた職場の先輩を頼る
- コミュニティサービスの活用
- プログラミングスクールに通う
- 勉強会やセミナーの活用
コミュニケーション力が高い人は勉強会などで見つけられます。
難しい人はプログラミングスクールの活用がおすすめです。
多額の費用がかかるかもしれませんが、先行投資として捉えるようにしましょう。
収入を安定させることで元は取れるでしょう。
こなせるプログラマーの仕事を増やす
一口にプログラマーと言っても種類は多く、さまざまな開発があります。
収入を安定させるコツは、使えるプログラム言語を増やし仕事の幅を増やす方法です。
- Webプログラマー
- アプリケーションプログラマー
- 組み込み
- 汎用系
- ゲームプログラマー
それぞれに必要な言語があります。
得意分野を伸ばしながら、新たな言語を習得しましょう。
企業に勤めているときは、会社が手掛ける仕事関係の仕事をマスターすれば正社員として収入を安定させられますが、フリーランスプログラマーは違います。
必ずしも同じ種類だけで仕事できるとは限りません。
幅を広げ多くの仕事をこなせるようにしておきましょう。
フリーランスプログラマーに関する資格の取得
フリーランスプログラマーに必須の資格はありません。
しかし資格によりクライアントの評価が変わるかもしれません。
複数の応募があったときクライアントは何を見て選択を決めるでしょうか。
「資格」と話す人も少なくありません。
収入を安定させるために取得をしておくべき資格は次のとおりです。
- ITパスポート
- Oracle Certified Java Programmer
- Android技術者認定試験制度
- PHP技術者認定試験
- Ruby技術者認定試験制度
充実したポートフォリオの作成が資格の代わりになるという意見もあります。
もちろんポートフォリオで選ぶ企業も少なくありません。
しかし、素晴らしポートフォリオを信用して依頼をしたが、実力が伴っていなかったと後悔をするクライアントもいるようです。
プログラマーがつくるポートフォリオは、何時間かけて作られたか分かりません。
メンターに相談をしながら、選ばれるためだけに作り上げるプログラマーもいます。判断が難しいようです。
クライアントは優れたポートフォリオと、作成を裏付ける資格を有しているフリーランスプログラマーを求めています。
まとめ
「フリーランスプログラマーは稼げる?収入を安定させるコツ」を解説しました。
プログラミングの需要がなくなるとは考えにくいですが、プログラマーに取って代わるものの存在は脅威です。
仕事が奪われ始めると収入の安定を脅かすかもしれません。
必要なのは、取って代わるものができない分野に強くなることです。
得意がコーディングだけの人が生き残るのは難しいかもしれません。
すでにAIや海外プログラマーが参入をしています。
常にアンテナを高く持ち、必要なスキルアップを目指しましょう。
現状維持で続けられるほど甘い業界ではありません。
的確な努力を続けたフリーランスプログラマーが、収入を安定させられます。