始めようと決めた後、「でも本当に稼げるのかな?」と不安を抱く気持ちもわかります。
「フリーランス=不安定」は、今も根強い考え方です。
しかし時代は変わりました。
フリーランスWEBエンジニアを求めている企業はたくさんあります。
フリーランスWEBエンジニアは、手段さえ間違わなければ確実に稼げる仕事です。
しかし成功するためには、収入を安定させなければいけません。
まずは、収入を安定させるコツを確認しておきましょう。
そこで今回は「フリーランスWEBエンジニアは稼げる?収入を安定させるコツ」を解説します。
需要や将来性も解説をするので参考にしてください。
目次
フリーランスWEBエンジニアは稼げる?
フリーランスWEBエンジニアは稼げます。
業界は常に人手不足、優秀な人材を探している企業が多いです。
求人サイトを見れば、多くの企業が人材の募集をしています。
フリーランスWEBエンジニアを始めた人の中には、年収1,000万円を超えた人もいるほどです。
まずはフリーランスWEBエンジニアの詳細を確認しましょう。
フリーランスWEBエンジニアの仕事内容
フリーランスWEBエンジニアの仕事内容は、経験によって異なります。
企画から保守まで、すべてをこなすフリーランスWEBエンジニアを求めている企業が多いです。
企画と要件定義
企画と要件定義は、クライアントからヒアリングをして求めている内容の確認をする作業です。
求めているものの実現を、予算と納期が守れるように計画をします。
システムエンジニアの領域ですが、フリーランスで収入を安定さるのならば経験と実績が必要です。
大きなプロジェクトになるとプロデューサーやマーケティング担当が同席するかもしれません。
同席した場合は、技術的な見解の提案を求められます。
クライアントは「こんなのがいい」とフワッとした考えで求めてくるケースも少なくありません。
クライアントにITの知識がなければ「できればいいな?」という状態で相談をしてきます。
WEBエンジニアとしての技術はもちろんのこと、ビジネススキルなども必要になる仕事です。
開発とコーディング
企画か固まったら開発とコーディング作業です。
要件定義書や仕様書を確認しながらサイト作成、環境構築を進めます。
デザインをWEBデザイナーが担当し、デザイン以外の業務全般をWEBエンジニアが担当するのが一般的です。
大きなプロジェクトになるとWEBエンジニアの仕事を次のように担当分けすることもあります。
- フロントエンジニア ユーザーが直接接触をする要素の構築
- バックエンドエンジニア ユーザーからは見えないシステム部分の構築
フリーランスWEBエンジニアで収入を安定させるのならば、両方の知識が必要です。
多くのプログラミング言語を学んでおきましょう。
また、開発中にクライアントが変更を依頼してくるケースも少なくありません。
無理な変更で腹を立てる人は、フリーランスで仕事をするのは難しいです。
柔軟な対応で要望に応えられるフリーランスWEBエンジニアが収入を安定できます。
開発が終了したらテストを行います。
問題なく利用ができるかなどの検証が必要です。
運用と保守
運用と保守はサーバー上での処理が停止しないか、不具合が発生しないかなどを監視し、異常があった場合には復旧を行う作業です。
バックアップを定期的に行い、モニタリングをします。
すべての業務で一番大切になる仕事です。
運用開始後は、ユーザーが快適に利用してもらうための更新も必要になります。
フリーランスWEBエンジニアは、納品して完了ではありません。
契約内容に運用保守まで記載されていれば、メンテンスも重要な仕事です。
引き続き仕事を受注するためにも、最後まで完璧にこなさなければいけません。
フリーランスに必要なこと全般
フリーランスは会社員と違います。
WEBエンジニアとして開発をしているだけだと収入は安定しません。
事務作業をためこむと痛い目を見ます。
- 契約書の取り交わし
- 請求書の作成
- 確定申告のための領収書やレシートの整理
- 住民税や国民健康保険などの支払い全般
フリーランスを始めたばかりの人は、作業に集中するあまり上記の事務処理を後回しにする傾向が見られます。
事務作業は後回しにしても良いことはありません。
例えば領収書の整理は、何に使用したかなど思い出す手間が発生します。
定期的に処理をしなければいけません。
確定申告に間に合わせるために1週間ほど仕事ができなくなる人もいます。
仕事ができない期間が多くなれば、収入を安定させることはできません。
企業で勤めていた人は、総務が行っていた仕事もこれからは自分で行います。
フリーランスWEBエンジニアに向いている人
収入を安定させられる人は、フリーランスWEBエンジニアの仕事に向いている人です。
頑固な人は難しいかもしれません。
人とコミュニケーションを取るのが得意
エンジニアの仕事は、一人で黙々と作業をこなすだけで良いイメージを持ちやすいですが間違いです。
フリーランスWEBエンジニアはチームで仕事を進めます。
WEBデザイナーやプログラマー、プロデューサーと業務をスムーズに進めるには次のことが必要です。
- 適切な情報伝達
- 情報の共有
- 意思の疎通
- プロジェクト進行状況の把握
努力をした上での作業の遅れは仕方ありません。
問題は遅れることを伝えないこと、普段からコミュニケーションを取れない人は、なかなか口に出せません。
手の打ちようがなくなってから遅れを知るとチーム全体に迷惑をかけます。
二度とプロジェクトに呼ばれないことでしょう。
横のつながりもあることから、別の作業でも呼ばれなくなるおそれもありますね。
収入を安定させるには、プログラミングスキル以上にコミュニケーションスキルが必要です。
向上心がある
フリーランスWEBエンジニアは、新しいものを取り入れる好奇心と学ぶことを止めない向上心が必要です。
WEBの世界は常に技術が進歩しており、現在持っている知識だけではすぐに限界がきます。
新しい技術を知ったとき「また勉強か」と思いつく人は残念ながら向いていません。
「面白そう」「作業が早くなる」など、勉強への不快感ではなく新しい技術にワクワクする気持ちが必要です。
他にも、作業を続ける中で効率的に進める方法を貪欲に探す人が向いています。
作業を早くしたいという向上心が、処理速度を上げるのです。
効率を目指す中でわからないことがあれば、積極的に調べます。
プログラミングが好きで興味を持っている人は、向上心が高いです。
地道な作業が苦にならない
フリーランスWEBエンジニアの仕事は、地道な作業の連続です。
地道な作業を黙々とこなせる人が向いています。
以下のような作業をコツコツ進めていかなければいけません。
- テストコードを書く
- エラーを調査して解消
- 不明点を解決する
フリーランスWEBエンジニアの需要と将来性
フリーランスWEBエンジニアの需要は高く将来性も問題ありません。
人手不足は慢性化しており、企業は良い人材を求めています。
人は常に便利な世の中を求めているので仕事がなくなる心配はありません。
- SNS
- ECサービス
- オンライン決済
上記のサービスで世の中はどんどん便利になりました。
今後はさらに新たなサービスを模索する企業が増えます。
このようなアイデアを具現化するのがフリーランスWEBエンジニアです。
市場はさらに競争力が高まり、優秀な人材の確保を目指します。
経験が豊富で実績が示せるフリーランスWEBエンジニアは、単価が上がりやすいです。収入も安定します。
WEB関連のサービスは、アプリゲームなども含め、今後も需要がなくなるとは考えにくいです。
技術と経験を増やし、プロデューサーを目指すなど将来性もあります。
ただし、求められるフリーランスWEBエンジニアにならなければ、収入を安定させることはできません。
フリーランスWEBエンジニアが収入を安定させるコツ
収入を安定させるには時間が必要です。
つての無い人が、人手不足だからすぐに稼げると考えるのは間違っています。
ゼロからスタートする人が収入を完全に安定させるには、2年以上が必要です。
フリーランスWEBエンジニアが収入を安定させるコツを紹介します。
フリーランスWEBエンジニアとしての市場価値を上げる
最初に、フリーランスWEBエンジニアとしての市場価値を意識しましょう。
多くの企業から必要な人材と思われる人が収入を安定できます。
市場価値が高い人の特徴は次のとおりです。
- 市場のニーズに触れ、状況に応じたアーキテクチャーが作成できる
- スキルが突出しており仕事に惜しみなく活かされている
- ユーザーの立場を理解できる
- 完成品に付加価値が付けられる
収入を安定させるには、黙っていても仕事が舞い込んでくる人になることが重要です。
もちろん段々と目指すべき立ち位置なので急にはなれません。
最初に市場価値が高い人の特徴を伝えたのは、目指すべきフリーランスWEBエンジニア像を知っておくべきだからです。
目標を見据えながらコツコツと進めていきましょう。
ヒューマンスキルの向上が必要
収入を安定させるコツはヒューマンスキルの向上です。
プログラミングスキルの向上も必要ですが、それは職種としてWEBエンジニアを選ぶのですから当然のこと、正社員で働く人でも必要になります。
ヒューマンスキルはフリーランスを目指す人に必要なスキルです。
ヒューマンスキルは、良好な人間関係の構築と維持に必要な能力や技術を指します。
企業は人間力が突出している人材を求めているのです。
フリーランスの中には、途中で仕事を投げ出す人もいます。
急に連絡がとだえ仕事がストップするのです。
企業は選考のやり直しを急遽しなければいけません。
進行もだいぶ遅れます。
急に連絡が取れなくなる人の特徴は次のとおりです。
- レスポンスが遅い
- 期日や約束事が守れない
- 報連相ができない
上記に当てはまる人は、人間関係の構築と維持ができず急に連絡が取れなくなるおそれがあります。
企業は継続依頼をしません。継続依頼は収入を安定させるために必要です。
フリーランスを成功させるには、ヒューマンスキルを意識しましょう。
WEBエンジニアのスキルが備わっているのは当然です。
企業はヒューマンスキルで採用の最終判断をします。
つながりがない人はコツコツと稼ぐ
市場価値とヒューマンスキルの重要性が把握できたら、仕事を始める準備は万端です。
収入を安定させるため、仕事を受注し始めましょう。
まずは人脈づくりが必要です。
最初から大きな収入を求めるとなかなか仕事が見つかりません。
コツコツと仕事を始めることが大切です。
- クラウドソーシングサイトを活用する
- フリーランスエージェントを活用する
- 求人サイトで業務委託の仕事を探す
人脈と実績を構築するために、収入の低い仕事でも率先して受けるようにしましょう。
なかなか仕事が見つからず仕事ができない期間が長引くのは危険です。
できる仕事から始めます。
ただしWEBエンジニアの場合、同じクライアントで同じ簡単な作業をいつまでも続けるのはNGです。
フリーランスWEBエンジニアは未経験の領域にチャレンジすることで新たな発見をし、成長をします。
慣れると仕事が楽になりますが、フリーランスWEBエンジニアに必要な向上心がなくなる可能性が高いです。
最初から大規模案件にありつけるほど緩い業界ではありません。
WEB上で自己アピール
コツコツと実績を積んだら、自分の実力をブログやSNSを活用してアピールしましょう。
企業は能力のある人材を集めるためブログやSNSを定期的に確認し、興味が持てたら直接連絡をします。
優れたポートフォリオを作成しましょう。
収入が安定している人の多くはクラウドソーシングサイトを利用しません。
SNSやブログから直接依頼が来ます。
直接依頼が来た案件は、継続依頼になりやすいです。
収入が安定します。
ブログのコメントから初めて直接のオファーがきたときの歓びは何とも言えません。
一度連絡が来ると、定期的にいろいろな企業から連絡がきます。
目に留まるブログだからです。
複数社と契約をする
収入を安定させるコツは複数社との委託契約です。
1社に依存をすると、途中で途切れたときに慌てます。
できればメインクライアント1社、サブクライアント2社程度の会社と常に案件を維持させておきましょう。
人脈とポートフォリオが上手に稼働し始めたら、大きなプロジェクトひとつでも問題はありません。
まとめ
「フリーランスWEBエンジニアは稼げる?収入を安定させるコツ」を解説しました。
フリーランスWEBエンジニアは、手段さえ間違えなければ稼げる職種です。
収入を安定させるコツをまとめました。
- 市場価値が高まるスキルを身につける
- フリーランスに必要なヒューマンスキルを身につける
- 収入安定を急ぐのではなく計画的に丁寧に進める
- ブログやSNSを上手に活用する
人が利便性を求める限り、フリーランスWEBエンジニアの仕事はなくなりません。
必要なのは企業から選ばれる人材になるだけです。
市場価値を高めるための知識を増やしながら、コツコツと人脈を構築させましょう。
早ければ2年ほどで収入は安定します。